キャンプ1日目

新宿西口の長距離バス乗り場は、早朝からたいへんな人だかり。
これから旅行に行く人と、帰る人の押収。
夏休みなだけあって、「合宿です!」といった集団も多数。
乗り場がわからずうろうろしたけれど、友達のナイス誘導で無事乗れました。

でも高速は渋滞。そうだった、渋滞って存在を忘れ去っていた。
なんで電車より安いのに、電車で行くメンバーがいるんだろうって思ってたけど、そういうことだ。
バスの中で誰より焦っていたのは運転手さんで、現状を何度も説明してくれるんだけど、焦りすぎで説明が適当かつ言葉の使い方が間違っていて、おもしろすぎました。
そして乗車券を持参しなかった私に、おもしろく対処方法を教えてくれました。
そしてバス組3人は1時間も遅刻したのです。
でも先についてすでにレンタカーを借りていた電車組は、その1時間を「道に迷う」というアトラクションに参加してすごしたようです。
富士吉田は、のどかのひとことでした。
歩いているおばあさんがことごとくカブトムシの入ったカゴを持っていて
それを見て私は、「カブトムシに孫の名前をつけて可愛がるんだろうか。ここも過疎が進んでいるのか。しかし成虫のカブトムシ飼っても、一夏の命。」などセンチメンタルな気持ちになる。
しかしそれを友達に話したら「孫が遊びにくるから喜ばせようとしてるんだよ」と言われる。そうか。ひねくれてるなぁ私。

迷いの森からどうにか脱出できた6人と合流。
やっと参加者を理解しました。9名でした。
9名中6人がカップルという、他3人(私含む)の肩身の狭さがまず第一のおもしろポイントです。
そして男子4人は全員が仲良しなのでいいのですが
女子5人はもともと友達のおふたりさんを除いてみんながみんな初対面のようなもので
唯一全員と顔を合わせたことがあるのが「女子とはうまくしゃべれない」で有名の私だけという。
さぐりさぐりキャンプスタート!!


今回は幹事のイラストレーターの北村人くんが、ものすごい完成度のしおり(製本済み)を作成してきてくれて、それの予定表どおりに行動するはずが、いきなり1時間ずれてしまったので、予定変更を余儀なくされました。
買出しをすっとばしてごはんを食べてからキャンプ場へ。
今回泊まるのは、テントでもロッジでもなく、トレーラーハウス。
お金持ちの人が自家用車の後ろに繋げて、アメリカ横断するときに使う移動式の家です。
中は本当に家でした。キッチンもトイレもシャワーもベッドルームもあって、
うちを更地にして、これを1台買って、これに住めば、住民税は取られないのかしら。ともやもや思う。
地面との接地面がタイヤなので、人が歩くと揺れるのですが、それが船に乗っている時の揺れと似ていて、懐かしさが溢れる。
狭い2段ベットも私にとっては船を思い出すポイントです。


山中湖畔のキャンプ場だったので、そのままスワンボートに乗りに行く。
乗る前は「競争しようぜ」などとキャッキャキャッキャしてた私たちですが
いざ漕いでみると、大変につらい乗り物でございました。
見た目のメルヘンさを裏切る相当ハードな乗り物です。足パンパン。
そして湖にも波があることを知り、もうすこし悪ふざけが過ぎていたら、誰かひとりぐらい落ちていたと思います。


その後、観光地によくある「手作り体験」みたいなやつをまんまとやりにいく。
今すぐ完成がみれるのもということで、楽焼をやることに。シンプルにビアタンブラー。
さすがはイラストレーターの集まり。ものすごい力作ができあがる。
焼いている1時間の間に、午前中すっとばした買出しに行く。
「ここらへんで最強のスーパー」はうちの周りにもポツポツある「やっていけてるのかと心配になる店」でした。
そこで、夕食のバーベキューの材料を購入し、先ほどの楽焼を受け取りに行く。
すばらしい出来栄えでした。
昔の楽焼は、釉薬の色が焼く前と焼いた後では様変わりするものだったけれど、今はほとんど変わらないのね。


夕食のはじまりは、それぞれのビアタンブラーで乾杯!
明らかに買い過ぎた食材を次々に焼いて、脳が満腹を感じ取る前に胃に入れるという作戦をたてるも、あえなく失敗。
余った食材を炒めて焼肉のタレを絡めた「プルコギ」(※韓国料理のプルコギとは一切関係ありません)は残念な結果に。
それでも終始楽しく、途中亀田の試合などを観戦しながら、笑いすぎのバーベキューになりました。


遠くで花火が上がったので、湖畔まで見に行くと、離れたところで打ち上げ花火をやっていました。
個人規模でははいが、大会にしてはしょぼい、ぐらいのがポンポンと。


私たちも持参した花火をやることに。
波動砲とか暴れ蛍とか名前が怖い。
レーザービームという花火をみんなで輪になってつけたら、そこだけ昼間くらい明るくなった。
1本が1蛍光灯くらいの力を持っていた。
近くにいた人に拍手されるくらい、個人規模を超えた大会未満の花火をやりました。


夜は、トレーラーハウスの外のデッキで飲み。
作品鑑賞なども織り込みつつ、いろいろとしゃべり倒す。
室内に移動した後は、大貧民に興じ、最後の推理クイズの答えにドン引きの女性陣(私除く)


そして寝ましょうとなって男子女子が分かれたあとの私は「しゃべるしかない」という使命感に駆られて、おかしなテンションを保ちつづけました。
女子特有のおしゃべりは大変懐かしく、新鮮で、眩しくて、おもしろかった。