仙台1日目

上野で友人と待ち合わせてやまびこ乗車。
駅でおにぎりやお味噌汁などを買い込んで。
今回の旅はノープラン。その場で初めてるるぶに目を通す。
松島行った事あんのかい?つって松島へ行くことに。
着いたら次の遊覧船まで50分くらいあったので、係のおじさんに「どこをうろついたらいいですか」と聞いて「お嬢さん方はオルゴール館なんかがいいんじゃないの」っつーアドバイスを完無視して政宗の縁の地を巡ることに。
円通院という政宗の孫を祀ったお寺へ。日本庭園のほかにバラ園などもあって文化が入り混じっている。縁結び観音があったのだけれど、別に普通にスルーして門を出たらおじさんに「縁結びした?」と聞かれたので「結ぶ相手がいませんでした」という返しをしたらそこらにいた観光客のおじおばに笑われる。
円通院から瑞巌寺って行く予定が、案外我々は寺巡りに時間をかけるタイプの人間だったようで、続きは遊覧船の後っつーことで船着場へ。途中阿部かまで「手焼き」の文字に惹かれて時間ないのにささかまを手焼きして食べていく。
日本三景っつっても曇ってますから、(去年の広島の厳島神社も曇ってた)日本十景くらいには落ちたと思うのですけれど、海に浮かぶ沢山の島は神秘的でおもしろかった。でもそんなのに見向きもせずにカモメに餌ばっかりやってる観光客のほうがおもしろかった。なんでここまで来て島を見ずにカモメにかっぱえびせんやってるのでしょう。
あのあたりは島に限らず、岩が不思議に削られているところが多く、自然の力か人工的なものか、気になりました。そういう岩を見るたび私が「ほら岩が・・・」と言うので友人は「ナナちゃんが岩好きだって知れただけでも仙台に来た甲斐があった」と言っていた。そうか私は岩好きかのか。
松島を1周して、船着場に戻った後、五大堂の透橋や、お堂に彫られた十二支などをぐるりと見て、それから瑞巌寺へ。
素晴らしい杉並木。そこを抜けて門をくぐると、いきなりおみくじを引く二人。だるまみくじという小さなダルマの中におみくじが丸めて入っているもの。ダルマ欲しさに即行でお金を払う。が、おみくじがなかなか取り出せない。ダルマの中心に小指の先が入るくらいの穴が開いていて、そこに丸めたおみくじが入っているのだけれど、ぎっちり入っているものだから爪にも引っ掛からないし、トントン叩いても出てこない。もうしょうがないっつって安全ピンで刺して出そうという強行手段でも歯が立たない。もう半ば諦めかけたところ、友人が持っていたパッチン留め(髪留め)でパッチンしてぐりっとひねって取り出すという文章ではわかりづらい方法でどうにかおみくじが開けました。
吉と小吉はどっちがいいんだよっつー一連の会話の後、本堂へ。おみくじは吉で、特に悪いことはかいてませんでした。焦らなければいいらしいです。
瑞巌寺は私の祖母の実家のお寺と同じ、臨済宗の禅寺でした。
本堂の孔雀の間、上段の間、墨絵の間、菊の間などを見て周り、色鮮やかな装飾や襖をじろじろ見る。復元とはいえ豪華。
宝物館で伊達家の宝物を見ては、すごいね、の一言。中央に甲冑像の政宗がじっと座っていた。戦国無双(ゲーム)の若造的扱いはなんなのかしらと思う。ものすごい威厳を感じました。
おみくじを結んで、茶屋で一服。その時が16時半くらいで、そのお店は17時までだったのですが、私たち以降のお客さん全員に「5時までですから」を強調するお店のおばさん。
「5時までなのであまりゆっくりできませんが」という言い方ではなく、「5時に締めますから急いで食べることになりますよ」というテンションで言い放つ。もうそれがおかしくておかしくて、同席したおじさん達を笑ってしまった。お団子はおいしかった。
その後千手観音や十一面観音がずらりと並ぶ小道を通りながら、駅へ。
途中にささかまを食べたり団子を食べたり、他にもお土産やで牛タンを試食してたので、お昼ご飯を食べていないのにお腹がすいておりません。
仙台についてホテルにチェックインしてから、るるぶでお店を調べる。
最初は仙台の友達がお勧めしてくれて、お店自体も行列してた利休という有名店に行こうと思ったのだけれど、次の日に利休の牛タンを食べるチャンスがあったので、いろいろ悩んだ挙句、小さくのっていたおやまという店へ。
まずはこういうるるぶ的な本に載っているようなお店はあまり期待をするべきではないという先入観があり、お店の前まで行ってガラガラだったらやめましょうということでテクテク。仙台駅からは結構歩かなければいけないところで、これでものすごい混んでてもやだねなどと言いながらついたところは、本当に近所の定食屋さんといった感じのこぢんまりした、テーブル3つにカウンターというような、別に綺麗でもない、本当にローカルなお店でした。そして並んでいる人が2組。いい感じ。中にいるお客さんも近所のおじさんだったりして、いよいよ期待してまいりました。
丁度第一弾のお客さんが帰る時間だったようで、案外すぐに入れました。
壁に野球選手のサインに紛れてRADWIMPSのサインがあって思わず写真を撮る。「相変わらず美味」と書いてあったので常連なのかな。
メニューは牛タン焼き、牛タン刺し、タンシチュー、タンの大和煮、牛タンチーズ挟み揚げ、と小鉢料理、のみ。いろいろ食べたいけどやりすぎているものは嫌な我々に丁度いい!いい感じーー☆
焼きと刺しとシチューを注文。追って大和煮も。
このお店にいた1時間半、2人は何の話をしたでもなく「うまい」しか言わなかった。うまいということだけで1時間半すごしました。
牛タンがこんなにおいしいなんて、好きとか嫌いとかは、本気のそれを食べてから言うべきだと思いました。牛タンの本気はやばいぜ。
タンはもちろん、スープもごはんも何もかもおいしくて、うまーい!を連呼。お店の方に笑われる始末。
こんなにいい思いをしてしまってよいのでしょうかってぐらいおいしかったです。仙台に行かれる方にはぜひおすすめします!詳しい情報はメールで送りますので、ご連絡くださーい!
牛タンにノックアウトされてふらふらになりながらホテルへ戻り、世界陸上のリレー決勝などを見ながら明日に備えて就寝。寝る直前まで私はおいしかったーと言っていた。